第60章 まずいでこれは。
「こんなに悩むなんて・・・私もしかしたら伊月さんの事好きなのかな。」
今吉「なっ!?んな訳ないやろ!?いや、そんなことあったら大変やで」
「は、はぁ・・・?」
あ、しもた。ちょっとムキになってもうた。
今吉「告白なんて今までされてきたことやん。モテキきたとか思えばええやんか。」
「・・・泣いたんですよ。」
今吉「誰が」
「伊月さんが。」
今吉「・・・はぁ?」
それまた驚きやな。泣いたって・・・
今吉「なんで泣いたん?」
「伊月さんも同じなんです。私と。おんなじ気持ち・・・。
もうどうしたらいいかわかんない、混乱するような。」
今吉「せやからなんなん。」
「いっぱいいっぱいになって、涙がでたんだと思います。」
今吉「はー・・・」
声もでぇへん。なんていうか呆れた。
伊月って積極的なくせに乙女やなぁ。
その涙が小倉に響いたんやろ。
今まで告白されて泣かれたことなんてなかったしなぁ。
それに・・・・
泣く姿、というか涙そのもの
小倉は嫌で嫌でしゃぁないもんなぁ。