第8章 ダァホ!
黄瀬のファンの中に紛れてたから、
黄瀬のファンと思いきや・・・
きっと違うんだろうな。
だってあの時のお前、超無表情だったし。
それより少しさびしそうだった。
まぁそんなのすぐ忘れるかと思ってたよ俺も。
だけどなんでだろうな。
思い出したんだよ。綺麗な黒。
スパンコールかっ!ってツッコミいれたくなるくらい、
太陽の光で輝いてた、黒髪。
カーテンみたいって言ったら雅は怒るだろうな。
だけどホント綺麗だった。
すれ違ったとたん、お前の腕を乱暴に掴んだんだっけ。
お前はすんげー動揺してたけど
俺はつい言ったんだ。
「お前、あん時の奴だろ?」