第40章 優しくなんかない。
「なにされてたんですか?」
伊月「・・・知りたい?」
「はい。」
そういうと伊月さんは優しく微笑み、人差し指で空の方を指した。
伊月「うえ、みてごらん」
「うえ・・・?・・・・うわあああ!!」
空を見上げたら星が降るかのように輝いていた。
「すごい!!プラネタリウムみたいです!!」
伊月「そうだな。ほら、あれとあれとあれ結ぶと・・・。」
「??どれ・・・?」
伊月「分からないか?夏の大三角。」
「よくわかりません汗」
伊月「俺も大三角くらいしか分からないや」
そう言って顔を見合わせ、私たちは意味もなく笑っていた。