第40章 優しくなんかない。
しばらくの間、私たちは星を見ていた。ずっと。
ただ、静かに・・・。
その中、伊月さんが言葉を発した。
伊月「これ、日向にも見せてやりたいな。」
「さっきのカメラ使えばいいのでは?」
伊月「おお、その手があった。」
すると急いでテントの方へ戻り、カメラを持ち、また急いでこちらに戻ってきた。
伊月「写真モード・・・っと。」
「・・・伊月さんは優しいですね。」
伊月「え?」
「ほんと、いつも優しい。」
伊月「いきなりどうしたんだよ。俺優しくなんて・・・。」
「いつも周りを見ているってすごいなって思います。」