第37章 反撃開始
結局、アルミンの女装は思った以上に違和感が無くて、まるで本物の女の子のようだった。初めて彼を見た時、正直言って女の子かと思ったくらいだったので、私は自分が色々と着せられて恥ずかしい思いをしたのも忘れて、アルミンをまじまじと見つめてしまった。
そしてジャンの方も、さすがに以前に一度エレンの代役を務めているだけあって、顔を伏せていればほとんど分からないくらいハマっていた。
「俺達は移動している体を装って街中を練り歩く。敵は必ず仕掛けてくるはずだ」
行軍用のレインコートを着て大きなリュックを背負い、リヴァイ兵長達は玄関に立った。
「ラウラ、二人の事を頼んだぞ」
「はい!兵長達もお気をつけて」
ヒストリアの代役を免れた私には、アジトで待機するエレンとヒストリアの護衛が任されたのだった。ケイジさんとヒゲゴーグルさんも一緒に残ってくれるので心強い。