第37章 反撃開始
「えぇっ」と困惑しながら何度かそんな事を繰り返していると、ふいに後ろからポンと肩を叩かれて、振り返ると分隊長が真っ赤な顔で涙を浮かべながらお腹を押さえていた。
「うっ…くくく…ラウラ、もう勘弁してやって…ぐふっ…私たちももう限界…!あははははっ!!あーおかしいっ、まさかリヴァイのこんな姿が見られるとはねぇーっ」
「!?」
突然大笑いし始めた分隊長に驚き、慌ててみんなのことも見渡して見ると、分隊長と同じく顔を赤くしてブルブルと震えていた。
「ど、どうしたんですか、皆さん」
訳が分からない。やっぱり、この格好はおかしかったのだろうか…。
「あははは…はーっ、笑いすぎてハラ痛ぇ。ラウラ、つまりリヴァイが言いたいのはこうだ。『すげぇ可愛い。照れて直視できねぇ』」
「ハンジ、…助かる」
そう言いながらも兵長はまだそっぽを向いたままなのだった。
「あー、いいもん見れた。でもヒストリア役はやっぱりアルミンにやってもらおう。ラウラじゃ目立ち過ぎちゃうし、記録を取ってもらわないといけないからね」
「えっ!」
唐突に任命されたアルミンは心底驚いた様子で声を上げたのだった。