第37章 反撃開始
「じゃあ続いて、ヒストリアの役なんだけど、背格好から言ったらラウラが一番近いんだよね。試しにコレ付けてみてくれないかな?」
そう言うが早いか、私は分隊長から何かをかぶせられてしまい、視界が突然遮られた。「わっ」と驚いて声を上げた時には、サラリとした金髪が私の頬に垂れていたのだった。
「…うん、やっぱり可愛いね!!まるでお人形さんみたいだ!」
あまりにも突然のことに呆然としている私に全く構うことなく、分隊長は嬉しそうに手を打って叫んだ。それに、はしゃいでいるのは分隊長だけではなかった。
「ラウラ、これも着てみて!」
もともと大きい瞳をさらに大きくして、まるで宝石のような輝きを放ちながら、ニファさんがスカートやブーツを持って迫って来るのが見えた。
結局私は、そのまま別室に引きずり込まれ分隊長とニファさんによって全身衣装替えをさせられたのだった。