第36章 束の間の日常
話し合いが終わると、新生リヴァイ班の面々は見張りと夕食の準備へと、各々が役割を持って取り掛かり始めた。そこはやはり縦社会の兵団なので、雑用は新兵の仕事なのである。
私も夕食の準備を手伝おうかと思ったのだが、明朝行うことになったエレンの巨人化実験の作戦会議に加わるよう呼ばれたので、そちらに参加したのだった。
そこにはアルミンも呼ばれていて、彼はすでに作戦立案時には欠かせない存在になりつつあるのだった。
会議が始まった当初はハンジ分隊長もどこか表情が硬く言葉少なだったのだが、話が進んでいくにつれてどんどんいつもの調子を取り戻していったのだった。あまりに興奮しすぎてモブリット副長から注意を受ける場面もあったほどだ。