第24章 あなたの横顔は
すっかり普段通りの様子に戻ったペトラは、オルオに突っかかっていく。
「げ、オルオったら調整日なのに、なんでクラバット付けてんのよ?アンタの私服と合ってないわよ?」
「う、うるせーっ」
「ペ、ペトラ…」
半泣き状態のオルオがあまりに不憫で、私はフォローに回る。
幼馴染だからこその気安さで、何でも言ってしまうのは分かる。私だって、ライデンには結構容赦なく言っていたから。
だけど、今のオルオに言うのはやめてあげて!オルオのライフが!
オロオロとしていると、さらなる合流者が現れた。
「ペトラ、あんまりオルオをいじめてやるなよ」
「相変わらず夫婦漫才やってんのか?本当に仲が良いな」
やって来たのは、リヴァイ班の精鋭であるエルドさんとグンタさんだった。
「「あっ、お疲れ様ですっ!」」
ペトラとオルオは慌てて敬礼をする。それからすぐさま、二人は必死に言い訳した。
「グンタさん!夫婦漫才ってのはやめてくださいって何度も言ってるじゃないですか!」
とペトラ。
「俺はいじめられてる訳じゃありません!むしろ俺の方がペトラを構ってやってるんですよ!」
オルオも必死だ。
「ははは」
エルドさんとグンタさんはあまり真剣には聞いていないようで、愉快そうに笑っただけだった。