• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】君が描くその先に

第23章  成果


 案内役の兵士につれられて、総統のお部屋の前に立つ。

 この扉の向こうに、全兵団をまとめるトップがいらっしゃる。大、大、大幹部だ。何しろ全兵士の頂点に立つ方だ。
本来、私のような下っ端兵士がお会いできるような方ではない。

 今回持ってきた絵を描いている時、私は総統のことを考えながら、あれやこれやと空想していた。

一体どんな方なんだろうとか、この地位まで上り詰めたのだから、やはりそれなりにお年なのだろうとか、兵士をまとめるためには強さも必要だから厳しい人なのかとか…。

 そう考え始めると、想像の中の総統の姿は、どんどん迫力を増した。

 もはや私の想像の中にいる総統は、エルヴィン団長以上の長身で、リヴァイ兵長以上に鋭い目付きの偉大夫になっている。
我が想像ながら、とんでもなく恐ろしい人物像が出来上がったものだ。



 コンコン、とエルヴィン団長が扉をノックすると、部屋の中から「入りたまえ」と声が返ってきた。
ドア越しのくぐもった声だったけれど、低く落ち着いた声だった。

/ 660ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp