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先生、好きです。【R18】

第7章 記憶の在り処


晃side

終礼が終わり、颯太さんはそそくさと職員室にむかった。
伊藤も急いで教室を出た。

この後デートなのだろうか。
2人とも少し嬉しそうだ。

ゆっくり帰る準備をする飯塚が目に止まる。

今まで颯太さんを追っかけるようにして駆け足で教室を出ていた。

「・・・飯塚。ちょっといいか?」

「なに?」

面倒臭いとでも言うような目付きで睨まれた。

「颯太さんと伊藤の事で話がある。」

そう言うと睨みつけてた目は丸くなった。

「・・・知ってんのか?」

「つい先程知った。ここじゃ話しにくいだろうから場所を変えよう。」

俺達は屋上に向かった。

「いつから知ってた?」

飯塚に問う。

「初めから。伊藤が颯太と付き合う前から。」

「どうして言わなかったんだ?それに、あいつ能力者だろ。」

「・・・怖かったんだ。颯太に嫌われるのが。」

「颯太さんが嫌うわけないだろ。」

「伊藤に言われたんだ。俺が颯太に迷惑をかけてるって。」

飯塚が頭を抱えて声を震わせている。
今にも泣きそうな声だ。

「なんて言われたんだ?」

飯塚は言われた事を話した。
それは俺も知っていた事だった。
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