第1章 イケメン教師と学年1の王子様
颯太side
ピンポーン♪
部屋にインターホンの音が響く。
こんな朝早くから誰だ?
頭痛いし、出るのめんどくさい。
いいや、居留守使おう。
そう思い、再び、布団の中に潜る。
あー気持ち悪い・・・
ピンポーンピンポーンピンポーン!
急に連続で音を鳴らされる。
「うるさい!うるさい!うるさーい!わかったからもう止めろよ!」
慌てて扉を開けると、晃が立っていた。
「やっぱり居留守でしたか。」
「お前・・・分かってて・・・何の用だよ。」
「いえ、二日酔いで動けないだろうと思って色々買ってきたんですよ。」
買い物袋を持ったまま、部屋の中にズカズカと入って来る。
「何勝手に入ってんだよ!帰れ!いって・・・」
頭が痛む。
「大丈夫ですか?俺が家のことしますから休んでてください。」
晃が駆け寄り心配してくる。
顔近っ!
やっぱかっけぇ!
「だから余計な事しないでくれ//// お前が帰れば、少しは治まるっての////」
「この状態じゃ心配で帰れませんよ。」
「だから、俺は大丈夫だって。」
正直、部屋に入れるのが怖い。
何されるかわからねぇから。
俺の事がコイツは好きなんだ。
流石に警戒してしまう。
ピンポーン♪
「っ!」
また誰か来た。
「あ、颯太さんは寝ててください。俺が行きますから。」
「いや、いいって。俺の客だし。」
そんな言葉を無視して玄関の扉を開ける。
「ちょっと!晃!?何勝手に・・・」
「何で君がここにいるんだ?」
「颯太に会いに来た。お前こそ何でここにいんだよ。」
宏だった。