第6章 もう1人
颯太side
「あ、颯太さん!」
手を振って隣の椅子をバンバンと叩く晃が見えた。
「今何組目?」
「今ステージに上がってるのが2年3組です。俺達まではまだ時間があるのでお昼食べてから準備しましょう。」
「そうだな。」
ステージ披露を幾つか見てから売店に向かう。
色んなものがあるんだな。
何食べようか迷う。
「俺何か買ってきます。職員室で先に待っててください。」
「分かった。」
職員室には先生達が何人か既に昼食を取っていた。
「神崎先生、お疲れ様です。」
「お疲れ様です。暑いですね。」
「季節変わったっていうのにちっとも涼しくならないですよ。」
「そうですね。」
職員室は冷房をつけていた。
おかげで涼しい。
しばらくして、晃が買い物をして帰ってきた。
「飲み物はお茶で良かったですか?」
「あぁ、ありがとう。」
俺達の出番まであと少しだ。