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先生、好きです。【R18】

第6章 もう1人


颯太side

文化祭の準備も終盤に近づいた。
ここまで来るのにかなり揉めた。

「だから、なんでそうなるの!?」

「なんでって女子ってこんな感じだろ!?」

男子が自分たちでメイクし始めて女子がそれに対してイチャモン付けた。
男子のメイクは俺から見ても酷すぎた。

「私達に任せてってば!ほら!伊藤君と飯塚君を見てよ!」

2人は大人しく女子に身を任せていた。

「きゃー!可愛い!」

女子の目がハートになってる。
確かにこれは可愛すぎる。
元がいいからか、女子よりも可愛い。

「それは元が違うだろ!」

男子がブーブー言ってる。

「じゃあ、本番は女子がメイクするって事で。」

伊藤が女装したまま声を出す。
流石にキツい。

「お化け屋敷の方はどうなってるんだ?」

「美術部が担当してくれることになってます。」

伊藤に確認する。
計画性があって余裕で準備が終わりそうだ。
今週からは20時まで学校に残っていい事になっている。

「皆、休憩しよう!」

晃が袋を持って教室に入ってくる。
中身はアイスだ。

「差し入れだよ!」

「流石、海堂先生!」

俺と割り勘で買った物だ。
皆嬉しそうに食べる。
楽しみになってきたな。

「あ!先生達もステージ出てもらいますからね!」

「「え!?」」

「当たり前ですよ!でも、女装するのは神崎先生だけです!」

「なんで俺だけ!?」

「・・・海堂先生に女装っていうのが思い浮かばなくて・・・」

「そうそう!それに、男女で人数が合わないんですよ。最後はペア組んで踊るんで、先生同士で!」

「・・・マジですか・・・」
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