第5章 夏デート
颯太side
「遅いな・・・」
宏との待ち合わせ時間を10分過ぎてる。
連絡も無いし・・・
何かあったのか?
事故・・・とか?
いや、不吉な事は考えないでおこう。
「颯太!ごめん!」
「っ!宏、何かあった・・・のか・・・」
「その・・・髪のセットとかで時間がかかって・・・?変か?」
「いや、大丈夫!全然!むしろいい!////」
「そっか?」
普段とは違う感じだ。
私服もオシャレしてるし。
気合い入ってるな。
「じゃあ、行こ?」
宏が手を握ってくる。
「ばっ!?////」
「?」
「ばか!何やってんだよ!外でこんなことしたら・・・」
隣町なら誰がいるか分かんねぇのに。
こんな大きな祭りなら学校の知り合いもいそうだ。
「・・・ごめん。」
落ち込んだ。
わかりやすい。
「く、暗くなってきたら・・・少しだけ・・・////」
「・・・わかった。」
取り敢えず機嫌取り戻しとかねぇと。