第5章 夏デート
晃side
「晃・・・好き・・・////」
「・・・俺もです。」
あまり、颯太さんの方から来ることがないため、嬉しかった。
でも、この「好き」は「1番」ではない。
颯太さんの1番はまだ聞けない。
颯太さんは何も悪くない。
俺が、もっと好きになって貰えるようにしないといけない。
この人の1番に。
この旅行で決める。
ここで、差をつける。
颯太さんと1度別れてから分かったことがある。
俺は、この人じゃないと駄目だ。
この人しか、愛せない。
だから、この人の1番になりたい。
周りが見えないくらいに、俺の事だけを見ててほしい。
ただ、飯塚がいる限り、それは叶わない。
もちろん、アイツだけじゃない。
颯太さんはかなりのイケメン好きだ。
少しでも好みの顔がいれば、すぐそちらを向く。
それに加え、昔から颯太さんは歳下に好かれる。
高校の時、それでひと騒動あった。
俺の同級生にも目をつけられ、襲われたことだって。
この人は放っておけない。
助けてあげないと。
守ってあげないと。
この力はこの人から貰った。
だから、この人の為に使う。
颯太さんの為ならなんだってする。
その覚悟が俺にはある。
だから・・・
あなたの1番にさせてください、颯太さん。