第1章 イケメン教師と学年1の王子様
颯太side
「・・・どっちがいいんだ?」
「だから!俺は付き合う気ないんだって!そういう将樹君はどうなの?」
「俺は興味ない。」
「昔からそうだよね・・・恋には興味ない。やっぱカッコイイなー。」
将樹君は高校の頃から一匹狼で、人との接触を避けている感じだった。
けど、そんなんじゃなかったんだよね。
確かに目付き悪くて、よく喧嘩してるって噂も流れてたけど、すごく仲間思いで優しい。
「見た目もカッコ良くてモテるのに・・・もったいない。」
「?」
「いっくんもさ、かなりモテてるんじゃない?(笑)」
「知らね・・・正直、仕事忙しくてそれどころじゃねぇし興味ない。」
「ふーん・・・」
絶対モテてるよ。
カッコイイもん。
お金持ちだし。
実は、俺の初恋の相手でもある。
一目惚れだった。
まぁ、叶わない恋だったけど。
いっくんは別の子を好きになってた。
その子を選んで、結局、結ばれた。
「話戻すけど、2人ともカッコイイんだろ?」
「ま、まぁ・・・」
カッコイイのには間違いない。
「なら付き合えよ。お前、イケメン好きだし。」
「な!?そんなこと!ない!////」
別にイケメンが好きってわけじゃ・・・
いや・・・好きなのかもしれない。
よく考えたら、俺の周りイケメン多い。
「あの2人と付き合うのは難しい。学校内で問題になったら大変だし。」
「じゃあ、樹輝にしとけよ。好きだったんだろ?」
「そ、そうだけど!////」
「俺は誰とも付き合わねぇ。そう決めたんだ。」
「・・・もうアイツの事は忘れろよ。」
「できるかよ・・・俺にとっては特別なんだよ。」
アイツっていうのは光っていう俺らと同じ年の男の子。
いっくんと付き合ってたんだけど、1年もせずに光は死んでしまった。