第4章 2人の彼氏
颯太side
「飯塚、大丈夫ですかね。」
「熱も下がってるし、心配はないと思う。」
昼食を取りながら、晃と話す。
珍しく晃が宏の心配をしている。
「ならいいんですけど・・・珍しいじゃないですか、アイツが熱とか。」
「まぁな。確かに。」
「・・・颯太さん、この流れで変だとは思いますが・・・夏休み、どこか行きませんか?2人で。」
これってデートの誘いだよな。
2人で・・・デート・・・
「・・・その・・・旅行行きたいなって思ってて・・・」
旅行!?
い、行きたい・・・
カップルで旅行とか最高じゃん!
「うん!行こう!大阪行きたい!!」
「いいですね!」
2人で旅行の計画を軽く話しながら盛り上がっていると、あっという間に時間になった。
「楽しみですね!」
「早く行きたいな!」
職員室に戻っている途中でも話し続けた。
久しぶりにこんなに盛り上がったかも。
晃と前に付き合っていた頃が蘇る。