第4章 2人の彼氏
颯太side
「宏ー?起きてるかー?」
「うん。今起きた。」
保健室に入ると宏がベッドに座っていた。
晃は教頭先生に呼ばれ、俺だけがここに来た。
「熱は?」
ピピピッと音が鳴り、服の中から体温計を取り出す。
「37.2。」
良かった。
下がったみたいだ。
「軽い熱中症だったのかもな。無理すんなよ。」
「ごめん。迷惑かけた。」
「いいよ。気にすんな。腹は減ってないか?」
「うん。」
本当に良かった。
あんなにきつそうな顔見たら心が痛くなる。
ベッドに座り、宏の頭を撫でる。
寝てたせいか、寝癖が付いてる。
「颯太、ありがとう。心配してくれて。」
「彼氏なんだから当たり前だ。」
今の言葉を誰かに聞かれたらまずいが、幸い佐野先生は出張でいない。
今は2人だけだ。
「ねぇ颯太。」
「なに?・・・っ////」
キス!?
「んっ!?ぷはっ!ちょっここがっこ・・・ん////」
「はぁ・・・誰もいないから大丈夫。」
「そ、そうだけど・・・誰か来たら・・・////」
「・・・その時はその時。」
「ちょっ!待てって!////」
ベッドに押し倒されてさらに深いキスを求めてきた。
ここでする訳ないよな?
けど、既に手が服の中に入ってきてる。
「むぅ・・・宏・・・////」
「颯太も・・・我慢出来ないでしょ?」
「っ・・・////」
耳元で小悪魔のように囁かれ興奮してしまう。
ダメだ・・・ここは学校で・・・保健室で・・・
相手は・・・生徒・・・
見られちゃまずいけど・・・俺も止まらない・・・