第4章 2人の彼氏
颯太side
「38°あるじゃねぇか・・・朝からか?」
「・・・うん。何となく頭痛いなって思ってた。」
「だったら無理してくるなよ。」
「・・・会いたかったから。」
またそういう事言う・・・
嬉しいけど、身体は壊して欲しくない。
「自分の身体は大事にしろよ。」
「うん。・・・ありがとう。」
「分かったらベッドで寝てろ。先生には伝えておくから。」
宏をベッドに連れていき寝かせる。
持ってきていたペットボトルを近くに置く。
「これ、俺のだけど飲め。水分補給はこまめに取らないと。」
「わかった。」
「じゃあ俺は行くからな。」
「・・・ここにいて。」
甘える声でそう言い、腰に抱きついてきた。
「けど、次の授業・・・」
「そうだよな・・・ごめん。」
ゆっくりと俺から離れ、横になる。
反対側を向いてしまった。
いじけたか・・・
やっぱ餓鬼だな。
「また後で来るから。ちゃんと休め。」
宏の頭にキスを落とし、その場を後にした。