• テキストサイズ

先生、好きです。【R18】

第3章 どっちも・・・


颯太side

「やっぱでけぇよ。」

「大丈夫ですって!ほら、袖まくって!」

「変だって!!」

「今ダボッとしたやつがオシャレなんですって!」

「スーツだぞ!?」

どんだけ俺に着せたいんだよ・・・
下着まで借りたし・・・

「仕方ないな・・・シャツだけ貸してくれ。下は昨日の履いておく。」

シャツだったら袖まくってても変じゃないだろ。

「いいですよ。はい。」

「ありがとう。・・・ん?おい、これ・・・」

昨日、晃が持っていた手紙が床に落ちていた。
やっぱラブレターだったのか。

拾い上げ、晃に手渡す。

「あー・・・」

「おいおい!何捨ててんだよ!せめて見てやれよ!」

「だって興味ないですし、俺は颯太しか愛せません。それに、これ生徒からなんですよ。」

「・・・生徒ね・・・それでも読むだけ読んで、ちゃんと伝えてやれよ。」

「・・・颯太さん、なんでそんなに熱心なんですか?」

「別になんでもいいだろ。」

「・・・怒ってます?」

「なんで怒るんだよ。」

「言い方と表情が冷たいから。」

「・・・ふん・・・先に行ってるからな。」

「え!?怒ってますよね!?もしかしてだけど嫉妬してるんですか?!」

うるせぇ・・・

俺は玄関をドンッ!と激しく閉め、学校へと向かった。

嫉妬・・・

そうかもしれない。
晃がモテるのは知ってる。
そりゃあ、ラブレターの1つや2つで・・・

「・・・いらないんなら貰わなければいいだろ・・・」

・・・なに嫉妬してんだか。
付き合ってるわけでも、別に好きな訳でも・・・

ない・・・はず・・・なのに。

「・・・ばか・・・」

自分の訳の分からない感情を抑えながら、1人、学校へとぼとぼと歩いた。
/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp