第1章 イケメン教師と学年1の王子様
颯太side
信じられないかもしれないが、この世界には僅かに能力者がいる。
俺もその1人だった。
しかし、前に死にかけていた時にまだ恋人だった晃が強い感情を俺に抱き、俺の能力は晃に受け継がれてしまった。
能力の受け継ぎはその人に強い感情を抱くか、自分の実の子供が出来る事で起こるらしい。
俺は何とかある人のおかげで命は助かった。
晃の能力は炎。
宏は空気。
周りの空気を自由に操れるらしい。
だから、空中に浮いたりも可能だとか。
「俺達が最後か・・・」
「ですね。帰りましょうか。」
「おー。」
帰る準備をして、戸締りを済ます。
「颯太さん!今日、金曜日ですし、飲みに行きません!?」
「悪いが先客がいてな。また今度なー。」
「そう言って今まで断られてるのって気のせいですかね?」
「さぁな。」
手を軽く振りながら居酒屋へと向かう。