第3章 どっちも・・・
颯太side
「お邪魔しまーす・・・」
「適当に座っててください。飲み物持ってくるんで。」
「おぉ・・・」
いかにも、一人暮らしって感じ。
本が沢山ある。
全部英語の本。
勉強してんだなー。
関心しながら本棚を見ていると、端の方に1冊だけ場違いな本があった。
本・・・なのか?
手に取って中身を見てみる。
中身は写真だった。
これ・・・俺?
制服着てる・・・
高校生だ。
懐かしい。
「あ・・・これ・・・あの時の・・・」
ツーショット写真もある。
付き合いたてくらいかな。
これはいっくんと光・・・俺も写ってる・・・
ん?・・・これ・・・俺の寝顔!?
しかも裸!!
いつの間に!?
けど、俺幸せそう・・・
「颯太さん、お待たせしまし・・・うわぁぁ!!////」
「あっ・・・」
取られた・・・
「何勝手に見てるんですか?!/////」
「じゃあ何勝手に撮ってんだよ。」
「うっ・・・」
「・・・懐かしいな。それ。」
「・・・はい。たまに見て思い出してるんです。幸せだったな・・・」
「まぁいいや・・・////」
なんか恥ずかしくなってきた。
消し去りたい過去・・・
「で、話ってなんだ?」
「あ・・・そうでした・・・」
飲み物を手に取り一口飲む。
「その・・・昨日・・・飯塚と何かありました?」
「っ!?!?ぶっっ!!」
「うっ・・・」
晃の顔にお茶を吹いてしまった。
「な、何もっ・・・ない////」
「・・・うそ・・・」
「え・・・?」
「じゃあ・・・」
晃は俺を抱き寄せ首元を指でなぞる。
「この噛み跡・・・なんですか?」
「っ!?////」