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先生、好きです。【R18】

第3章 どっちも・・・


颯太side

「テスト返すぞー。」

俺の担当する数学のテスト。
今回の平均点は1回目に比べて悪かったようだ。
まぁ、少し問題数が多かったからな。

だが・・・

「・・・飯塚ー。」

「はい。」

また100点かよ。
大体、テスト前に質問しに来なくてもいいだろ。

「この調子で頑張れ。」

「・・・うん。」

少し嬉しそうに下を向く。
たまに可愛くなるよな。
まだまだ餓鬼だな、こいつも。

「伊藤ー。」

「は、はい。」

少し内気なこの男子は伊藤 忠(ただし)。
暗くてよく1人でいる。
眼鏡をかけていて、前髪も長い。

漫画に出てくるような陰キャ男子って感じだ。

よく見るといい顔してんだけどな・・・

「お前も頑張ったな。この調子で頑張れよ。」

「・・・はい。」

宏と並んで100点。
かなり頭がいいようだ。

他のテストでも100点を取っているらしい。

俺より凄いな。

結局、俺のクラスからは100点が2人。
いい方だと思う。

「これでテスト返しは以上だ。何かあれば質問に来いよ。」

俺はそのまま数学の授業を始めた。
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