第3章 どっちも・・・
颯太side
「失礼しまーす。」
宏が面倒くさそうに職員室に入ってきた。
「あ、宏。お前、遅刻届け出してないだろ?」
「うん。今から出すとこ。」
「あのな・・・馴れ馴れしくするのやめろよ・・・////」
小声で宏に話す。
「いいじゃん別に。誰も気にしねぇよ。」
晃が気にするだろ。
隣にいるし。
「はぁ、まぁいいや。遅刻理由はなんにしたんだよ。」
「迷ったけど、寝坊にした。」
「そうかよ////」
「何赤くなってんの?」
「だ、誰のせいだと!!あっ・・・////」
しまったと思い、晃の方を見ると首を傾げて話を聞いていた。
「知らねぇよ。じゃあ俺行くから。後でな。」
「だから、その態度はやめろ!////」
ったく・・・せめて学校の中では先生として見てほしい。
「あ、あの・・・颯太さん。ちょっと話が・・・」
「へ?」
まずい・・・話って何だよ・・・
絶対俺らの感じ読み取ったんだ。
「・・・ダメですか?」
あぁ、くそ!
だからその顔はやめろって!!
イケメンのオネダリ顔には弱いんだよ!!
「じゃ、じゃあ・・・放課後・・・」
「はい。ありがとうございます。」