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先生、好きです。【R18】

第2章 仮彼氏


颯太side

「お邪魔しまーす・・・」

夜ご飯を食べる前にいっくんの家に来た。
将樹君が、「颯太は酔い潰れるから」って先に来ることに。

それにしても・・・

「広・・・」

一人暮らしにしては広すぎませんか?
やっぱ、金持ちは違うなー。
部屋も片付いてるし。

流石いっくん・・・
絶対誰か狙ってる。
かっこいいし、なんだかんだで優しいし。
お金持ちだし。

「ヒカルー、アタルー。来たぞー。」

将樹君が名前を呼ぶ。
結構来たことあるのかな?

声を聞いてリズミカルに走って来たのは青い首輪をした黒猫。

「アタル。ヒカルは寝てるのか?」

首元を撫でながら尋ねる。
こっちがアタルか。
凄い将樹君に懐いてるな。
ゴロゴロ言ってる。

「ヒカル呼んできてくれ。」

将樹君のその言葉にニャー、と一言だけ鳴きまた戻っていった。

「仲いいんだね。」

「そうか?初めからあんな感じだぞ?」

単純にアタルが好きなだけか。

「あ、連れてきた。」

赤い首輪をした黒猫が後ろから付いてきた。
心無しか寂しそう。
いっくんがいないからかな?

ん?

ヒカルと目が合って急にこっちに向かって走ってきた。

「な、なに?」

「ニャー♪」

何か懐かれた・・・
スリスリされてる。

「ヒカルはお前のこと気に入ったみたいだな。」

「そうなの?」

「ニャー」

か、可愛い!!
何この小動物!
可愛すぎる!!
持ち帰りた・・・

「持ち帰ったら樹輝に怒られるぞー。」

ですよねー。

にしても本当にオッドアイだ・・・
ヒカルそっくり。
アタルも似てる。

試しにアタルに触れようと手を伸ばす。

「シャー!」

「ひっ!」

怒られた・・・
嫌われてるな、俺。

「・・・樹輝もあまり好かれてないみたいだ。全く懐かないらしい。」

いや、もう生まれ変わってるって事で間違いないでしょ、それ。

「・・・飯食べるか?」

2匹同時に返事をする。
お腹すいてるんだろうな。
物凄い勢いで走っていった。

なんだかんだで可愛いな、2匹とも。

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