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先生、好きです。【R18】

第2章 仮彼氏


颯太side

「本当に可愛い!!欲しい!」

「いつの間に写真撮ったんだ?」

ヒカルとアタルの写真を見ながら2人で飲む。
ここの酒美味い。
また来よう。

「にしても・・・アイツら俺のどこがいいんだ?」

特別顔が整ってる訳じゃないだろうし、性格だって曲がってるし。
いい所なんてない。

「さぁな。ただ、年下からよく好かれるよなお前。」

「そーなんだよね。どうせなら年上がいいな・・・。」

「・・・しかも男。」

「いいよ。別に。イケメン好きだもん。」

「開き直ったな。」

「・・・なんで、俺に協力してくれたの?キスまでしちゃって。」

正直、惚れた。
あんな事されたら気があるのかな?って思っちゃうもん。

「・・・さぁ・・・なんでだろうな。俺にもわからねぇよ。」

「好きになっちゃったとか?(笑)」

「酔ってんのか?」

「うん。そういう事にしといて。」

冗談なのに。
そこは冗談でそうかもって返して欲しい。
マジな目をするし。

「将樹君、恋愛しなよ。正直、今日一緒にいて楽しかった。」

「それはどうも。余計なお世話だ。」

「・・・伯父さんのこと忘れられない?」

「・・・うるせぇ。」

将樹君はジョッキいっぱいのハイボールを一気飲みした。

「まぁ・・・会えるんなら今すぐにでも会いたい。無理だけどな。」

「・・・ごめん。嫌なこと思い出させちゃって。」

「いい。・・・てか・・・あのおっさんが勝手に死んだんだ。先に逝きやがって。あの世でぶん殴ってやる。」

「怖い怖い。」

「いいんだよ。最後の最後で告白とかふざけてるよな。こっちは初恋だったっての。」

将樹君の伯父さんは将樹君のお父さん、つまり弟の仇を取るために裏で企んでいたんだけど、最終的には将樹君の前で銃で撃たれて死んだ。
その時に将樹君もつい本人に好きだって言っちゃったらしい。

「意味わかんねぇよ。何が『先に行って待ってる』だ。こっちが耐えれねぇっての。・・・やべぇ、思い出したらイライラしてきた。」

その後、将樹君はかなり飲んでいた。
俺もその分飲んだけど・・・
なんで将樹君酔わないの?
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