第8章 大切な人だから
颯太side
初めは思い通りに身体が動いていた。
「もういい加減に・・・諦めろ。」
「・・・調子・・・のんなよ!」
俺は後ろから不意を突かれ何か重い物で頭を殴られた。
「うっ・・・」
その衝撃に耐えられず俺は倒れてしまった。
「やっと大人しくなったかよ。」
「く・・・そ・・・」
体に力が入らず3人に抑えられる。
「じゃあ、さっそく・・・楽しませてもらいますよ、先生♪」
やだ・・・やめてくれ・・・
俺には家で待ってくれている大事な人が居るんだ・・・
その思いも届かず、俺は好き放題触られる。
「やめ・・・」
「ははは!教え子なんか助けなかったらこんなことにはならなかったのにな!」
「可哀想な先生(笑)」
「俺1番な。」
そう言って俺の服を脱がして行く。
もう逃げられない。
あの子はちゃんと帰れただろうか。
晃、今頃心配してるだろうな・・・
ごめん。晃。
「後ろとか初めてだから優しくできないかもしれないな・・・その時はごめんね、先生。」
「っんく!////」
入ってるのがわかる。
晃以外の奴らと・・・こんなこと・・・
「やば・・・結構イけるかも・・・」
「っ・・・////」
「声出しなよ。撮ってあげるから。」
目の前には携帯カメラがあった。
いつの間に・・・
「いっ・・・やっ・・・////」
「へぇ、鳴き方可愛いじゃん!もっと聞かせてよ。」
「絶対コイツ処女じゃねぇ・・・ガバガバだぜ?」
「まじか、ビッチ教師かよ!」
やだ・・・撮らないでくれ・・・
俺は高校生の頃を思い出した。
同じようなことが前にもあったからだ。
あの時は心配かけないように平気に振舞っていたが、トラウマにはなっている。
「あっ・・・んぅ・・・////」
「じゃあ、口は俺が貰う!」
苦しい。
熱い。
死にたい・・・
そんな思いが駆け巡り始めた。
その時、俺の鞄から着信音が聞こえた。
この音楽・・・
晃だ・・・