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先生、好きです。【R18】

第8章 大切な人だから


颯太side

「じゃあ、今日はここまで。それぞれ課題を忘れないように。」

塾講師の仕事も慣れてきた。
生徒の顔と名前も少しずつだが覚えてきた。
高校教師とは違って長期休暇以外は夕方から夜までの仕事の為先に晃が家でご飯を作ってくれている。

こうやって講師をしていると、だんだんと自分のクラスメイトに会いたくなってくる。
特に宏とは全く会えてないな。
連絡を取るだけで後は晃から話を聞くくらいだ。

「神崎先生。今時間大丈夫ですか?」

「お?なんだ?」

最近は生徒にも声をかけられるようになった。
やっぱり、3年生は気合いの入り方が違う。
受験だもんな。
俺も必死に勉強したな。

「あぁ!なるほど!ありがとうございました!」

「あぁ。またいつでも聞きに来いよ。」

「・・・先生って、結婚してます?」

「へ!?してないけど?!」

急に何の話?!

「ほんとですか!?じ、じゃあ・・・彼女とか・・・」

彼女じゃないが・・・彼氏はいる・・・
どう答えようか・・・

「付き合ってる人はいる。」

「そっか・・・長いんですか?」

「そうだな・・・前に1度付き合ってたの含めば長いかもな。てか、急に何の話だ?」

「あぁ!いえ!何も無いです!じゃあ、さようなら!」

「気をつけろよ。」

生徒を出入口まで見届け、俺も帰る準備をする。

「さ、帰るか。」

家では晃が待ってる。
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