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先生、好きです。【R18】

第8章 大切な人だから


晃side

「・・・あ・・・き・・・ら・・・?」

っ!
颯太さんが目を開けて、口を開いた。
伊藤が能力解除を続けて1時間以上が経っていた。

「颯太さん!?俺の顔見えますか!?」

2回頷き笑みを見せた。

「あき・・・ら・・・」

「はい!晃です・・・颯太さん・・・」

「あきら・・・ごめん・・・ごめんね。」

涙を流し始めた。
それでも顔は笑っている。

「どうして・・・謝るんですか・・・颯太さんは何も悪くないです・・・」

「ごめんね・・・あきら・・・あいしてる・・・お前をいちばん・・・あいしてる・・・」

必死に声を出して伝えてくれた。
その掠れた声に俺の心臓は揺れた。
やっぱり、この人じゃなきゃ駄目だ。

「俺もですよ・・・今更何言ってるんですか・・・」

「よかった・・・」

そのまままた眠ってしまった。
急いで医者を呼び診てもらった。
結果は驚く事に何も問題が無く、健康な身体になっていた。
呼吸の乱れも、新機能状態も全て治っていたらしい。

「伊藤、ありがとう。お前のお陰だ。」

「僕は何もしてないです。ただやるべき事をしただけで。・・・これで失礼します。」

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