第1章 イケメン教師と学年1の王子様
颯太side
結局、あの後はテストの最終確認をし、早めに休んだ。
あんなことなら飲みすぎなきゃよかった。
「お、おはようございます・・・」
晃が職員室に恐る恐る入ってくる。
あの時俺に怒られたからな・・・
「おはようございます、晃先生。」
「颯太さん・・・その・・・話が・・・」
「晃先生、今日はテストなので生徒達に早めに準備をするように言ってきて貰っていいですか?それから、うちのクラスの山田が英語教えて欲しいそうです。晃先生は英語担当ですし、お願いできますか?」
晃の言葉を遮って話す。
ここまでしないと、諦めてくれないよな。
「・・・はい。」
ガックリと肩を落として教室に向かう。
流石に可愛そうに思えてきた。
「今日、お昼は空いてます・・・////」
晃の顔がパァと明るくなる。
子供みたいだ。
「はい!ありがとうございます!!」
・・・何やってんだか俺は。
なんだかんだで甘いよな・・・