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先生、好きです。【R18】

第7章 記憶の在り処


晃side

「で?話って何?」

颯太さんが溜息を着いて話を聞く。

「颯太さん、俺たちと付き合ってた事覚えてないんですよね?」

「またその話かよ。覚えてないもなにも付き合ってないだろ。それにお前とは前に終わってる。」

「だったら、この写真見てください。」

携帯を取り出し、旅行に行った日の写真を見せる。
2人で仲良く撮った写真だ。
動画も撮ってある。
その動画も一緒に見せる。

『颯太さん!』

『何?』

『大好きです。』

『な、馬鹿じゃねぇの!?・・・俺も好きだよ////』

顔を真っ赤にして飲み物を飲んでいる動画だ。

「なにこれ。・・・どうせ高校生の頃のやつだろ?」

「違いますよ。そもそも高校生の頃は旅行なんて行ってませんよね?それにこの後ろのスクリーン。日付が今年です。」

「そんなの・・・デタラメだ・・・」

颯太さんはありえないと言う表情をして俯いた。

「それから、飯塚の写真も・・・」

飯塚が伊藤から貰った写真を見せる。
祭りの日にキスをしたらしい。
その時のものだ。

「伊藤から貰った。盗撮されて、脅されたんだ。俺とは今年再会したから昔のとは言えないでしょ?・・・お願いだから思い出してほしい。」

「2人してなんだよ・・・俺が2人と付き合ってた?そんな訳・・・じゃあ伊藤とは?俺が好きなのはアイツだ。お前らじゃ・・・」

「颯太さん。能力者なんですよ。伊藤はそれを使ってこんなことになってるんです。」

「違う・・・そんな訳ない。」

「颯太・・・思い出して。全て本当だ。」

颯太さんは頭を抱え始めた。
少しずつ記憶が戻ってる?

「そうか・・・俺は・・・お前らと付き合う事になって・・・それで・・・でもどうして記憶が・・・?」

「それも伊藤の仕業です。」

「俺・・・は・・・何やって・・・そうだ・・・文化祭の日・・・飯塚を先に帰した後伊藤に告白されて・・・」

「颯太・・・良かった。思い出したんだ。」

「ごめん、2人とも。俺最低な事・・・」

颯太さんは涙目になりながら謝った。

「颯太さんは悪くないです。」
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