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先生、好きです。【R18】

第7章 記憶の在り処


晃side

颯太さんは車から降り、伊藤と直接話してくると言って帰った。
どうやら、颯太さんは伊藤の体が心配らしい。
かなり能力を使ってるようだ。
教師としてアイツを止めると言った。

「俺達も行こう。颯太1人には出来ない。」

「そうだな。」

颯太さんの家に向けて車を走らせる。

「飯塚、ありがとな。」

「・・・なにが?」

「お前が居なかったら俺諦めてた。お前が教えてくれたから颯太さんの記憶を戻せた。」

「・・・そう・・・あのさ、颯太を幸せにしてやってよ・・・もうあんたしか居ない。」

「?お前、颯太さんの事好きなんじゃ・・・」

「好きだよ。・・・だから幸せにして欲しい。アイツが好きなのは・・・アンタだよ。」

「・・・それは分からないだろ。」

様子がおかしい。
いつもこんな弱気だったか?
声も苦しそうだ。

「俺にはわかる。・・・頼んだ。」

「・・・わかった。」

そう言うと安心したように後部座席に倒れた。

「おい、飯塚?大丈夫か?」

「う・・・どうだろ・・・正直ヤバいかも・・・」

「・・・急ぐ。」

やっぱり身体に限界が来てたようだ。
早く病院に行かねぇと。
・・・病院で大丈夫か?
もしコイツの身体の事知られたら・・・
またあの日のような事がおこるかもしれない。
でも・・・そんな事言ってる場合じゃ・・・

「俺の事いいから早く・・・颯太追いかけなきゃ。」

「・・・あぁ。」

飯塚を信じるしかない。
コイツなら大丈夫だ。
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