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先生、好きです。【R18】

第7章 記憶の在り処


宏side

相応しくない・・・?
そんなの分かってる。
俺は最低な恋人だ。

海堂に殴られた時、一瞬、颯太が脳裏に宿った。
あの時の・・・
俺を変えてくれた時の炎で・・・
笑顔で・・・

「・・・颯太・・・ごめん。」

海堂の炎は颯太と同じだ。
そのまま受け継いでいる。
やっぱり俺じゃなくてあんただよ。
あんた以外の誰でもない。

幸せに出来るのはあんただけだ。

だったらせめて・・・俺も力になりたい。

俺は腰を上げ、屋上から飛び降りた。

能力を使って空中で仰向けになる。
風が殴られた頬を冷やしてくれる。

風が気持ちいい。
今までの自分の行いを反省する為に少し頭を冷やす。

鼻血が出てきた。
長い間飛びすぎたのかもしれない。

颯太に前怒られたっけな。
使いすぎんなって。

ほんと世話焼きすぎ。
餓鬼じゃねぇし。
いいお世話だよ。

けど・・・そうやって気にかけてくれるのも本当は嬉しくて・・・
つい同じ事しちゃうんだよな。

「・・・目覚まさせてやるよ。待ってろ・・・颯太。」



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