第13章 食事をしながら…
夜景を一望出来るレストランで
食事をしている間、彼をずっと見ていた。
会話をしていたけれど、
ほとんど頭に入ってこない。
ずっと、カカシを見て
考えていた。
どんな思いで今日、
スーツを着たのだろう
どんな思いでこのホテルを
予約をしてくれたのだろう
どんな思いで私のドレスを選んでくれたんだろう
どんな思いで………
私を待っていたのだろう……
そう思えば涙で目が潤んでいた。
「、これも美味しいよね?」
笑って彼が話しかけてくれるたびに、たまらずに涙が溢れていた。
「そ…そうだね………カカシ…」
我慢しようとしても涙が出てしまうから、ナプキンを取って拭いていた。
(なんで…
なんでこんなに頑張るの?)