第12章 夢のような時間
阿吽の門を見つける前に人集りが先に見えた。
大量の町の人が溢れている。
信じられない人数だ。
特に女性は黄色い歓声を上げている。騒ぎの中を見ようとするが中々見えない。超有名人が里に来たのだろうか、まったく分からない。
アスマもガイも紅も、
人混みを唖然と見ていた。
多分
私の気配を感じたのだろう。
突然、大きな声がした。
「!!」
(カカシの声!)
その声にギャラリーがこちらを一斉に見つめて空間が空いた。
そこには、
黒のジャケットに白のカッターシャツ
黒の細身パンツ
モデルのように長身で端正な美青年が髪をかきあげながら立っている。
いつもの口布も、額も、任服すら着ていない。
全然見たことない姿に目を見開いて驚いていた。
「……カカシ……!」
顔が瞬く間に熱く感じ
一気に赤くなっていく。
まさか
ここまで……決まるとは思わず…
その姿はあの映画のシーンと
まったく同じだ。
涙が思わず出て、口元を手で押さえていた。
超絶なイケメンがこちらに
溜息をつきながら向かってくる。
「、お前だけだよ。
オレをここまで本気にさせるなんて……覚悟はいいな?」
そう言われた瞬間、ガバッと
お姫様抱っこされてしまった。
間近にカカシの顔があり、
ゆでダコのように赤い。
「何照れてんだよ、が言ったんだろ?これが良いって。」
カカシは恥ずかしく無いのだろか、役者になりきるように
スマートに、決めていく。
「お前を心から愛しているよ。」
満面の笑みを私に向けて
愛を呟かれ、
胸が熱くときめいていた。
「ガイ!悪ぃ、あと頼む!」
ガイが後ろにいるのが分かっているのだろう。
カカシはガイに向かって言い放った。
「ああ!任せとけ!」
その言葉を聞いた瞬間、片手で瞬身の術使った。