第8章 本当のこと
部屋に入って、
私の方を振り向いた瞬間、
スケアさんを
抱きしめていた。
「スケアさん……大好きです…好き……」
「…………」
ギュっと抱きしめていたら
スケアさんも背中に手を回してくれて、抱きしめてくれた。
それが、凄く…嬉しく感じた。
頭を撫でてくれている。
スケアさんの息づかいが
聞こえる。
嬉しくて嬉しくて
瞳が潤んでいた。
さらに私は欲が出てしまった。
「スケアさん……顔見て良いですか?」
そう言って覗き込むように
スケアさんを見つめ、誘うようなキスを、いきなり始めた。
「っ!!」
スケアさんが驚いて離れようとする。
「スケアさん…ヤダ…離れないで。
好き…好き……大好き……」
何度も呟きキスをした。
スケアさんは、辛そうな顔をしていたけど、ゆっくり受け入れてくれた。
「スケアさん…私の事…好き?」
何度もキスをする合間に聞いた。その声にビクっと反応したのが分かった。
「好きだよ…ずっと…前から好きだよ……」
嬉しくて嬉しくて
一気に息が荒くなる。
どうしよう…止まらない……
スケアさんも息が熱い。
だけど…どうして
スケアさん、さっきから
辛そうな顔してるの?