第7章 居酒屋で偶然に…
あっという間に私の玄関までついてしまい、スケアさんは帰ろうと歩き出した。
「スケアさん!待って!」
振り返って、戻ってきたスケアさんの手を握った。
スケアさんの顔が恥ずかしくて
見れないから、手をみていた。
「お家…少し上がっていきませんか?」
その小さな呟きに、
スケアさんはビックリしたのだろうか、手がビクっと反応していた。
ゆっくりスケアさんを、みれば
少し頬が赤くなっている気がした。
「…いや、悪いし……明日早いから、帰るよ。」
「5分でいいので、話をきいてもらえませんか?」
スケアさんと話をしたい。
近づきたい。
触れてみたい。
「……分かった。」
そう言われてパッと明るくなった。