第7章 居酒屋で偶然に…
「、美味しい?
そのお酒。」
「え、はい。梅酒なんです。
美味しいですよ。」
少しテンションが低い。
(感じが悪いー…酷い…)
「少しくれる?」
そう言ってグラスをヒョイと、スケアさんに取られて飲まれた。
持っていた手をすかさず下に下ろされ、ギュッと握られた。
「あ、本当だね。サッパリして美味しいね、。」
満面の笑みをいただき、
一気に顔がゆるむのが分かった。
手は恋人同士が手を絡めるように握られ、ドキドキが止まらない……
「あ、コラ!二人で、何イチャついてるのよ!」
アンコの鋭いツッコミに、恥ずかしくなって彼を見たら、私を見て微笑んでいる。
スケアさんは、からかわれても全く手を離さない。
ずっと指を絡ませて、私の手を握っていた。