第4章 デート(?)
「うーん。あ、夕食の前に映画行かない?僕、最近上映された映画見たいんですよ。」
ガバっと彼を見上げた。
(映画⁈)
「あ、最近…って事は、
アクション映画やつ?
私も行きたいって思ってたんですー!行きましょう!……あ」
カカシ……と、行こうと約束してたやつだった。いや、約束してない。
"この映画みたいなー、"
"んじゃ行こー?"
みたいなフワフワした約束だったはずだ。大丈夫、まだ日時は約束してない。
「さん、誰かと約束してた?」
「え!?えっと…カカシとしてたなーって。
彼、最近忙しそうだし、約束した事も忘れてると思うので、スケアさん一緒に観に行きましょう!」
その言葉に、何故か少し寂しそうな顔をされてしまい、ビックリした。
約束を簡単に破る薄情な女だと思われてしまった⁇
どうしよう…。
一気に不安になる。
「スケアさん、すみません、何か気に障りました?」
「…えぇ!??…いえ、カカシさんは多分、忘れてはないと思いますが…。わかりました!じゃあ、アカデミーの前で明日夕方待ってますね。」
スケアさんが笑ってくれて
デートのお誘いを引き受けてくれた。
私も、くしゃくしゃの笑顔を
見せていた。
(好き…好きーー。
泣くほど嬉しい、幸せーー)