第4章 デート(?)
「スケアさん、好きな方とか、いらっしゃいますか?」
昼食を奢っていただいた帰り道、思い切って聞いてみた。
心臓がドキドキ高鳴って恥ずかしい。
スケアさんを
チラッとみては、
すぐ目を逸らしてしまう。
スケアさん、困ってるようで、
何にも言ってくれない…。
「あ!あの、ごめんなさい!
今のは、忘れて下さい!
それより…明日、私は待機なんです。
スケアさんは、夕方から、何か予定入ってませんか?
どこか…夕食でも…行きませんか?」
顔を真っ赤にして
スケアさんに聞いてみた。
先ほどから、声が震えている。
緊張してしまっている。
だけど、私を知る人が見たら、
心底驚くはずだ。
ここまで、あからさまに積極的に行動を起こした事がない。
必死過ぎて恥ずかしいが、
そんな事、関係ない。
何としてもスケアさんと
仲良くなりたい。
感情を抑え切れない。
スケアさんをもっと知りたい。
スケアさんは、私を見て、
少し悩んでるみたい…。
そんな対象には見れないってことかな…。