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【NARUTO】スケアさんとの恋

第4章 デート(?)



10分ぐらいすれば、恰幅のいい年配女性の店員さんが二つの定食を軽々と持ってきた。

「はい、こちら、ざる蕎麦と天盛り定食です。」

「はい、私です。」
と、手を挙げて答えた。

「はい、じゃあ貴方が、
ざる蕎麦とカツ丼定食ね…
って貴方、すんごいイケメンじゃない!!ビックリしたわよ。」

店員さんの言葉に、スケアさんは、
困ったように笑っている。
あまり言い慣れていないようだ。


店員さんはジーっと見つめ少し赤らめて厨房へ戻っていった。

厨房からは別の店員が
見つからないようにコッソリと
スケアさんを見ている。

(素晴らしい、注目の的だ。)

スケアさんのイケメンをわかってもらい、誇らしく感じる。

しかしスケアさんは
あんまり嬉しく感じていないようだ。
何故だ。


スケアさんが
天ぷら苦手だとはビックリだ。

(こんなに美味しいのに。)

モグモグしながらスケアさんを
見ていた。
またもや、カカシが頭に過ぎる。

天ぷら嫌いだと前に言ってたような……うーん……忘れた。

聞いても右から左へ抜けてしまっている。
本当に彼に興味が無いようだ。

いや、違う。
スケアさん以外全員興味がない。

スケアさんは、
私の視線を感じたのか、
ニッコリ笑顔を向けてくれた。

ボワッと顔が火照るのが分かる。スケアさんはクスクス笑っている。
その笑っている顔に、またドキドキしてしまう。


「さん、美味しいね。」

「はい、そうですね!
スケアさん、美味しいです。」


私はオウムのようだ。
同じ言葉を言っている。
もう、胸がいっぱいです。


スケアさんの食べる姿、
好き…素敵です…

ポーっと顔が赤らめながら
私は食べていた。




「あ、動かないで。」

そう言われ、ドキっとして
固まってたら、スケアさんの指が髪に触れた。

「ほら、ゴミが付いてた。多分任務中、埃っぽいところを通ったからだね。」


「あ、そっか!そ、そうですね!ありがとうございます…。」

触れられた場所が、熱い。
震える。顔が…上げれない。
スケアさんを見れない。

顔が真っ赤だ。
ごはんの味が、だんだん分からなくなる。


(ああ、これが恋か…スケアさん…すべて決まりますね。落ちましたよ。)


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