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BLEACH〜透明な華〜

第8章 truth



それから少しして石田が起き、チャドが起き、昼前に岩鷲が起きた

「もう体調は大丈夫なのか、一護」

「ああ、もう殆ど回復した」

「全く、傷だらけで治療する井上さんが可哀想だよ」

「ああん?俺は好きで怪我してねーんだよ!」

ぐぅー

盛大にお腹がなる音が聞こえる

「…腹減った」

そう言ったのは岩鷲

「起きて早々かよ…」

俺は思わず溜息をついた


「みんな、ご飯だって!」

井上が俺達を呼びに来た

「おう」

全員で飯を食べる

「…黒崎くん…蝶ちゃん…大丈夫かな…」

ふと、井上がそう言った

「大丈夫だろ…。あいつはきっとすぐに帰ってくる」

「そっか、そうだよね!」

井上が笑う

「おう」

飯を食べ終わると石田達は卯ノ花さんに呼ばれたため、別室へ行った

俺一人残された

「暇だし…散歩でもすっか」

そう思い、俺はその辺をフラフラ歩いていた

俺がいたのは四番隊隊舎だったか?

歩いていると見えてきたのは【零】と書かれた隊舎

こんな隊…あったんだな

ふとその隊舎の門を見る



「蝶…?」

思わず声が出た

『…一護?』

無事だったんだな…

良かった…

俺はそんなことを思いながら蝶を抱きしめる

「心配した…。」

『あ、ごめ…ん』

謝んな、俺が力不足だったせいだ

「良かった…生きてて」

『うん。一護も…無事で良かった。

…ん?』

本当に生きててくれて嬉しかった

余りに感極まって俺は蝶にキスをする

「あ…悪い…」

何やってんだ俺…

顔に熱が集まるのがわかる

『…?ねえ一護…』

俺は怒られると思った、叩かれるかと

『霊圧変わった…?』

だが、蝶は俺の行動を咎めるわけでもなく、ふと聞いてきたのだ

霊圧が変わったかと

「いや…気の所為じゃねーか?」

『…そう?…なら良いんだけど…』

少しだけ…心当たりはあった

白哉と戦った時に出てきたあいつ…

虚のことだ

「怪我は?治ったのか?」

『うん。ちゃんと治してもらったよ』

「よかった。でも、一応卯ノ花さんのとこ行くか」

『へ?!』

俺は蝶を横抱きにし、四番隊隊舎へ向った



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