第8章 truth
蝶side
「いや…気の所為じゃねーか?」
そう言った一護
『…そう?…なら良いんだけど…』
少しだけ…一護の霊圧に虚の霊圧が混ざっているような気がした
「怪我は?治ったのか?」
『うん。ちゃんと治してもらったよ』
「よかった。でも、一応卯ノ花さんのとこ行くか」
『へ?!』
そう言った一護は私を横抱きにする
『いや、先に一番隊に…』
「いや、先に四番隊だ」
有無を言わせない一護
もう諦めよう
そう思い、大人しく連行された
「蝶さん…?」
『突然ごめんね?烈…』
「いえ、隊士達から状況は聞いていましたが…」
『ちゃんと治してもらったから、安心して?』
「ええ、あの人が治療したのであれば…間違いないでしょうし」
そう言った烈の顔は少し暗かった
『烈、今回はありがとうね。
四十六室で冬獅郎と雛森副隊長を治療してくれたそうね』
「当然のことをしたまでですよ」
『それ以外の隊士も…白哉達だって治療したんでしょう?
本当に…お疲れ様』
「ありがとうございます…」
烈は微笑んでくれた
『あ、そうだ』
私は曳舟さんが持たせてくれたお弁当を取り出す
私一人では食べきれないなぁって思ってたんだよ
『ね、烈。もうご飯食べた?』
既に外は暗くなっていた
「いえ…まだですが」
『よかったら、お弁当食べない?一人じゃ多くて…』
「これは…」
『そ、曳舟さんのお弁当』
「ぜひ、いただきます」
私は烈と二人で曳舟さんのお弁当を食べた
どれも美味しくて、あっという間に食べ終わる
曳舟さんのお弁当は霊圧を回復させたりしてくれたようだ
『ごちそうさまでした』
「ごちそうさまでした。」
ご飯も食べ終わった事だし…
『さて、私は元柳斎にでも会いに行くかな』
「いいえ、させませんよ」
『へ?』
「まだもう少し安静にしていてもらいます。
いくら上で治療して貰ったとは言え、下に降りてきた以上は私の患者です。ですから…私の言うことに従っていただきます」
ニッコリと笑う烈
あ、ダメだこれ。逆らえないやつだ
『は…はい。』
そして私は特別室に通された
そこで約五日間、安静にさせられていた
回復してたからもう暇で暇で仕方なかった