第8章 truth
『万一、双極での処刑が失敗した場合に備え、双極以外の方法を探るためにあなたは自分の死を偽造した。』
「その通りだ。僕は地下議事堂の大霊書回廊で浦原喜助の過去の研究を一つずつ細かに調べ上げた。魂魄への異物質埋没は彼の編み出した技術だ。ならばそれを取り出す技術も彼の過去の研究の中に必ず隠れているとよんだ。
…そう、これがその解だ」
藍染の周りに白い牙のような柱が立つ、藍染は手に何かを装着し、ルキアにその腕を刺した
そして、藍染はルキアから崩玉を取り出した
「…驚いたな。こんなに小さなものなのか…これが崩玉…
…ほう、魂魄自体は無傷か。…素晴らしい技術だ。
…だが残念だな。君はもう、用済みだ。殺せ、ギン」
「…しゃあないなァ、射殺せ、神鎗」
ギンの斬魄刀がルキアに向かって伸びる
『ルキアっ!!』
「…兄…様…!」
白哉がルキアを庇い、ルキアは無傷だった
白夜は傷だらけだった事もあり、その場で崩れ落ちる
藍染がルキアを狙おうとした時、夜一と砕蜂が藍染に刀を突きつけ取り押さえる
だが、何らかの合図と同時に
東 青流門門番 嵬蜿
北 黒陵門門番 斷蔵丸
南 朱洼門門番 比鉅入道
が現れる
その時だった、兕丹坊と志波空鶴が助っ人に現れ、門番達を倒していく
その間に乱菊がギンを捕まえる
東仙は檜佐木副隊長が捕まえていた
そして双極の丘に一、二、八、十三番隊隊長、副隊長が集結した
「…終わりじゃ、藍染」
夜一がそう言うと藍染が笑った
「…どうした、何が可笑しい藍染。」
「…ああ、済まない。時間だ」
「!離れろ砕蜂!!」
突然、藍染を白い光の柱が囲んだ
白い光の柱にいたのは大虚だった
そして白い光の柱は二本増え、ギンと東仙要を囲む
「…ちょっと残念やなあ…もうちょっと捕まっとっても良かったのに…
さいなら、乱菊。ご免な」
藍染たちが地面ごと浮かび始める
攻撃しようとする副隊長達
「止めい、あの光は反膜というての、大虚が同族を助ける時に使うものじゃ。あの光に包まれたが最後、光の内と外は干渉不可能な完全に隔離された世界となる。
あの光が降った瞬間から、藍染には最早…触れることすらできんとな。」