第8章 truth
「ま…待って下さい藍染隊長、私が…」
「…断る。黙ってろって言った筈だぜ…ルキア
…放さねえぞ…誰が放すかよ…バカ野郎が…!」
ボロボロになった恋次がそう言った
「そうか、残念だ」
ダメだ、間に合わない…
『恋次…!!』
藍染が刀を振り下ろす
「…よォ、どうしたよしゃがみ込んで、ずいぶんルキア重そうじゃねえか。手伝いに来てやったぜ、恋次!」
一護が藍染の攻撃を防いでいた
卍解…習得できたのね
「すんません、手ェ出したらあかん思てあの子が横通るん無視しました」
「ああ、いいよ。払う埃が一つでも二つでも、目に見える程の違いは無い。
それに、水無月さんも手負いだ。できることが限られている。
払う埃は…三つだな」
藍染にやられた傷も塞ぐことしかできず、ギンにも傷を負わされた
『いいハンデじゃない…』
「強がりはよした方がいい、弱くみえるぞ」
一護と恋次が藍染に向かっていく
『ダメ…一護、恋次…』
藍染は一護の斬魄刀を素手で止める
そして斬魄刀を横に振った
「…!おい、蝶?」
「おや、腰から下を斬り落としたつもりだったが…浅かったか」
私は一護を庇い、藍染に斬られた
『一護…ルキアを守って…』
私がそう言った頃には、恋次が斬られていた
次に、藍染は再び一護を狙う
『やめて…逃げて…一護…』
藍染は一護を斬った
そして、藍染はルキアを掴む
「立つんだ、朽木ルキア」
『…ルキアを離しなさい…』
「…可哀想に…まだ意識があったのか。君の生命力には驚かされる。
何度も斬られてもう限界だろうに。
それに、君の体は今背骨で辛うじて繋がっている状態のはずだ。なぜ立てる」
『そんなの…知らないわよ。傷が浅かったんじゃないかしら。』
「君達はもう充分役に立った、そこで大人しく横になっていたまえ」
恋次は意識を失い、一護も傷が深いせいか立てない
「君達の役目は終わりだ。
君達が侵入してくることはわかっていた。その場所もだ。西流魂街に現れる、と。
だからその近辺には常に監視を置き、君たちの到着からすぐに瀞霊壁を落とした。そして門の内側には三番隊と九番隊を向かわせ、ギンに直接君を追い払わせた。」