第8章 truth
「…?」
チャドくんが何かに気付く
『あ…』
天井が急に落ちてくる
急に現れたのは十一番隊隊長 更木剣八だった
『あら、剣八』
「おう、何でここにいやがんだ」
『ちょっと挨拶をしに』
「この声…蝶ちゃん?!」
『おはよ、織姫。無事でよかったわ。』
「何だ、知り合いか?」
『ええ。ごめんね織姫、説明はまた後でするわね。
剣八、この子たちをお願いね』
「任せといてよ!」
『やちる!やちるがいるなら安心ね。頼んだわよ』
「うん!」
「いや、おいてめえ…」
『じゃーね、みんな』
私は牢から離れ、双極に向おうとした
双極へ行っても…手出しはできない…
全員の霊圧を探る
ルキアが…もうすぐ双極に到着する
浮竹がルキアを助ける用意をしていた
『浮竹…ありがとう』
少し…ほんの少し気を抜いた時だった
『…え?』
何かを刺された感覚がした
『あ…い染』
「すまないね、水無月さん」
藍染が刀を引き抜く
『っ…!』
「ずっと気を張ってると疲れるだろう、もう休むといい」
『はっ…誰がこんな傷ぐらいで…』
「流石に、刺すだけではダメだったようだね」
『何言って…』
急に視界が奪われる
それと同時に体に痛みが走る
どうやら、私は斬られたらしい
『っ…!藍染…っ!!』
「悲鳴を上げないとは…流石と言うべきか。」
『…っ咲き誇れ!!神無月!』
私の視界を奪った能力を解除する
『東仙…要!』
目の前にいたのは藍染と東仙の二人
「もうそろそろ時間のようだ。要、行くよ」
『待ちな…さいよ…』
藍染と東仙がいなくなった
傷が酷く痛む
治癒霊力で治すにも限界がある
『くそ…』
藍染に襲われたりしないように…それ以外の可能性も考えて藍染の死が偽装されてからずっと気を張っていた
でも、一瞬だけ気を抜いてしまった
『シキ…おいで』
私がそう言うと虚の仮面が現れる
『少し…力を貸して』
傷に治癒霊力をあてる
それと同時に虚の超速再生も少しだけ使う
そのおかげか、ある程度までは傷を治療することが出来た
『ありがとう…シキ』
私がそう言うと仮面は消えた