第8章 truth
「なんじゃと!?」
『明日の正午、刑は執行される』
「…それではとても卍解なぞ…」
「…そんなんでいいのかよ夜一さん…この修行…あんたから誘ったんじゃねえのかよ…
今日中に片付けりゃいいだけの話だ!!」
ドンッ
天井に穴が空いた
「あれ、何で蝶が…」
『あれ、恋次だ』
「ここであいつの霊圧を…」
『あ、そこにいるわよ』
「よう、俺もまぜろよ」
「いやいや待て待て、お前ら知り合いだったのか?!」
『?うん』
「名前は知ってたが…つい最近だな知り合ったのは」
「はあ?!」
「というか、こんな所にいていいのかよ」
私を見て恋次が言う
『バレたらアウトね』
「おい、しかもその羽織着たまま来てるのかよ…」
『あ、急いでたからね』
「いや待て…まさか…」
一護がようやく羽織に気付き、私を見る
「俺が言っただろ、隊長より上の一人…蝶の事だぜ」
「嘘だろ?!」
『え、私って隊長より上なの?』
「そりゃそうだろ」
『てっきり、上の一人って元柳斎の事かと思ってた』
「…無自覚もいいとこだな」
「同感じゃな」
「え、蝶って…そんなに強かったのか?!」
『強いんじゃない?』
「確かに前に戦った時…手も足も出なかったけど…」
『そりゃ、経験が違うもの』
「…信じらんねえ…」
一護はずっと驚いていた
「さて、一護。時間が無いんじゃ、さっさと修行に戻れ!」
「おう!」
一護は修行に戻った
『恋次、卍解の修得…頑張ってね』
「!おう」
次に私は牢に向かった
いつの間にか、日が昇り始めていた
確か、旅禍が捕まってる牢は…こっちね
牢に到着し、見張り達に中へ入れてもらう
『おはよう、旅禍の皆さん』
「なっ…」
「テメーは確か…」
「春原…?」
『あれ、織姫がいない。』
「井上さんなら、避難してもらったよ。
それより…やっぱり僕の予想は…」
『あ、そういうのいいわよ。
今まで黙っててごめんなさい。本当は水無月蝶って名前なの。』
「しかも…羽織…」
ブサ男くんが羽織を指差す
『あ、私は隊長って訳じゃないからね』