第7章 arrival
あ、そっか。チャドくん私のこと知らないんだった
春原って言われたらわかんないな…
『こんにちは、チャドくん』
「え、何、知り合い?」
『京楽、はやく戦ってあげて?チャドくんずっと待っててくれてるし』
「なんだい…もうちょっとノッてくれてもいいじゃないの…」
「先を急ぐんだ、そこをどいてくれ。」
それから少し会話したあと、急に京楽がお酒を取り出す
「呑もう!仲良く!」
『はーい、アウト〜。彼、未成年だからね』
「えっ!」
『さ、七緒ちゃん。中でお茶でもしようか』
「はい」
京楽とチャドくんの戦いはどうなるか分かる
だから、私は七緒ちゃんとゆっくりお茶することにした
『あ、このお茶美味しい』
七緒ちゃんがお茶を入れてくれた
「よかったです」
ニコっと笑ってくれる七緒ちゃん
可愛いなあ
二人で仲良くお茶してると、外が急に静かになった
『あ、終わったかな』
「そうみたいですね」
外に出ると、チャドくんが斬られて倒れていた
七緒ちゃんのところに裏廷隊の人が伝令を伝えに来ていた
藍染の事かな。
七緒ちゃんが京楽に藍染の事を伝えた
どうやら京楽は救護隊を呼んでチャドくんを牢に入れるらしい
それが賢明な判断だろう
「で、蝶さんは何しに来たの」
『力を借りに来たの』
「どうやら、旅禍と知り合いみたいだけど、それと関係ある?」
『あるわよ。』
「なら、聞かなきゃいけないね」
『私と旅禍は…朽木ルキアの処刑を止めたい』
「!!何を言ってるかわかってるんですか!?」
七緒ちゃんが怒る
『京楽も疑問に思ってるんでしょう?何故、一般隊士が双極まで使われた極刑になるのか。』
「疑問に思わないって言ったら嘘になるね」
『良かったわ、同じ意見で。』
「で、ボクに何を頼む気かな」
『双極を破壊してほしい』
「!また面倒な…」
『協力してくれると信じてるわ、京楽』
それだけ言い残し、私は四番隊に向かった
京楽side
「双極を破壊…」
「総隊長に報告しますか…水無月さんのこと…」
「…しないでおこう。きっと彼女にも考えがある」
「ですが、」
「いいから。とりあえず七緒ちゃんは仕事に戻って」
「わかりました…」