第7章 arrival
「総隊長への報告は俺がする!そいつらは拘置だ!連れていけ!」
『ありがとう、冬獅郎』
「いや、構わねえ」
「すんませんな、十番隊長さんに水無月さん。ウチのまで手間かけさしてもうて…」
『大丈夫よ?ただね、ギン。雛森副隊長を殺そうとするのは良くないかなぁ。』
ニッコリと笑ってそう伝えた
「おお怖…美人は怒らせん方がええみたいやね。」
「雛森に血ィ流させたら、俺がてめえを殺すぜ」
冬獅郎がギンを睨む
「そら怖い。悪い奴が近付かんように、よう見張っとかなあきませんな。」
『で、これはなんの騒ぎ?』
私は冬獅郎に聞いた
「あそこの壁、見てねえのか」
『?』
私は壁を見るが、何も見えない
強いて言うなら光る何か
斬魄刀…?
『神無月…』
私は神無月に冬獅郎達が見えている状況を見せてもらった
すると、悲惨な殺され方をした藍染惣右介が見えた
『あれって…』
「藍染…らしいな」
『酷い殺され方ね…』
「俺達が後はやっておく、休暇中に悪いな」
『いいのよ。冬獅郎…本当に…気をつけてね』
「?…おう」
あれは、藍染の斬魄刀ね。
完全催眠が…全員に掛かってるってことだ
死体は…四番隊に回されるはず
『後で行こうかな。』
今は、味方を増やさないとね
八番隊隊舎に向かうことにした
京楽に会いに来たけど…何この状況?
目の前にはチャドくんがいて、京楽は七緒ちゃんに花弁を散らしてもらってた
私は七緒ちゃんの横に立つ
『しー…』
七緒ちゃんに声を出さないよう指示し、こっそり花弁を増やす
「うお〜い、七緒ちゃーん!花びらもういいよー!!」
あまりにも多いと思ったのか、京楽が声をかけた
「…って、あ…あれ?なんか増えてる…?」
どんどん七緒ちゃんは雑に散らす
「聞こえないのかな、七緒ちゃんってばー!!
おーい!!七緒ちゃーん!!」
『七緒ちゃん、私の事見えてないらしいから、それ残り全部かけちゃえ!』
「分かりました」
すると、カゴの中に入っていた花びらを七緒ちゃんは京楽に落とした
「おおわ〜!」
京楽が花弁に埋もれる
「あれっ、蝶さんいたの。」
『気付くのが遅いわよ。京楽』
「春原…か?」